世界終末時計

日常

3月、少しだけ朝晩の寒さが和らいできたようですが、寒いのが苦手な私からしたらまだまだ極寒の季節の真っ只中。そういえばこのところ風の強い日があったので春一番かななんて思ったりしたんですが、南方からの暖かい風かどうかを確かめるためにわざわざ屋外に出るのも億劫ですし結局分からず終い。目の前のインターネットにつながったパソコンをちょちょいと叩くと・・・東北地方って春一番の発表はないんですね、そもそも対象外。どうやら今まで東京発信の全国ニュースなんかで春一番を感じていたようです。

風が強い日は自宅の軒下に張られている半透明の波板がこれでもかというくらいバタバタなるんです。もうこの世の終わりがくるんじゃないかと思わせるくらいすごい音。そんなときにふと終末というフレーズが頭の中に湧いてきて、そういえば終末時計なんてものがあったなと。

世界終末時計は第二次世界大戦以降の核の軍事利用による文明の危機を科学者らがわかりやすく表現したもので、1947年に雑誌の表紙絵として誕生したんですね。人類の絶滅を午前0時として、それまであと何分何秒しかないよと。で、最初の値が7分前、もういきなり7分前なんですよ。まあそれほど差し迫った状況でもなければ終末時計なんてアイデア自体出てこなかったのでしょうけど。

1989年からは気候変動による環境破壊の脅威なども考慮しているそうです。ただし時計は未来を予測するものではなく、このまま状況を改善しなければまずいですよってことを要約したものだと。

じゃあこれっていったい1分=何年なのよってことになるんですが、別に決まりとかはないようなんですね。なんかもっと科学的にこれこれこうだから残された時間はこうなるんですよっていうのがあるのかと思ったらそうでもないみたい。世界を科学者の目でみたらこんくらいヤバいッスよ?的な感じなんですかね。

まあその時々の状況によって針が進んだり戻ったりするんですが、今までで一番戻ったのが1991年の17分前。ソビエト連邦の崩壊で終末までの時間がめちゃくちゃ延びたんですね、すばらしい!それでも残り17分しかないんですけど。さてさてだったらここ最近はどうなのよ・・・なんと100秒前。ダメダメじゃん!

新型コロナウイルスの影響かなと思ったら去年の1月時点ですでに100秒前でした。これ大丈夫なんですかね。どうなっちゃうのかしら人類、打つ手はあるんでしょうか。一人ひとりが問題意識をもって状況を改善していかないと・・・といってもなかなかねえ。

さて、私にはなにかできることはないだろうか。とりあえず静かな環境で思慮できるよう強風でバタつく波板でも修繕してみるか・・・いやもうしばらく様子をみてからにしよう。たった今、自宅の終末時計の針が進みました。

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