あたりまえ?

日常

震災前には、自宅周辺や、車を運転していて、サルやイノシシなどの動物を見かけることなど、殆どありませんでした。特に、サルを見かけることは珍しくて、写真を撮ろうとしたこともありましたが、カメラを向けると、すぐに逃げられ、残念な思いをしたことを今でもよく覚えています。

それが「あたりまえ」だと思っていました。

ところが、震災後、状況が一変しました。自宅周辺にはイノシシが現れ、畑の農作物を食い荒らされ、先月には、車を運転していて、30匹ほどのサルの群れに遭遇、道路を横切っていたのでクラクションを鳴らしましたが、まったく逃げようとしませんでした。イノシシにも何度か車の前を横切られ、ぶつかりそうになり、それ以来、車の運転も違う意味で気を遣うようになりました。

コロナ禍のなか、ソーシャル・ディスタンスという言葉をよく耳にしますが、震災以降、人と動物とのソーシャル・ディスタンスは間違いなく崩れてしまい、動物が人を怖がらなくなり、人前に出てくることがあたりまえになってしまったように思えます。震災前とは真逆のあたりまえ、これを元のあたりまえに戻すことはできるのでしょうか。

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